
今回のプロジェクトを実施したのは、従業員数約11,000名を擁する大手公的機関です。同機関では、長年にわたって運用されてきたレガシーシステムの刷新が急務となっていました。
プロジェクト概要
・目的:年金システムの効率化と運営体制の確立
・期間:60ヶ月
・予算:約10億円
・体制:PMO 1名(CTS側)
主な課題として、記録照会サブシステムのリビルド開発、ベンダーロックインからの脱却、データベース管理の適正化、内部処理のデジタル化が挙げられていました。特に既存システムは設計書が不足しており、機能把握が困難な状況が続いていました。
同機関がCTSを選定した理由は、CTS標準に基づく体系的なプロジェクト管理手法と大規模システム開発における豊富な実績にありました。
CTSの経営陣は金融トレーディングシステム開発での経験を持ち、特に複雑なレガシーシステムの刷新において、技術的な課題と管理上の課題を同時に解決できる能力を評価されました。また、徹底的な情報整理と適切なステークホルダーマネジメントにより、高品質な開発を推進できる点も決め手となりました。
プロジェクト開始時の最大の課題は、設計書の欠如による機能把握の困難さでした。CTSは有識者へのヒアリングを徹底的に実施し、現行機能の可視化を進めました。同時にリバースエンジニアリングを実施することで、システム全体の構造を明確化しました。
この段階では、単純な機能の棚卸しではなく、業務フローとシステム機能の関連性を体系的に整理することで、後の開発フェーズでの認識齟齬を防ぐ土台を構築しました。
60ヶ月という長期間にわたるプロジェクトでは、分割された開発領域間の認識齟齬リスクが常に存在します。CTSはタスク関連資料の整理と即時性・証跡を重視したコミュニケーション体制を構築することで、この課題を解決しました。
具体的には、各開発チーム間の情報共有を標準化し、変更管理のプロセスを明確に定義しました。これにより、プロジェクト全体の一貫性を保ちながら、効率的な開発進行を実現しました。
従来発生していた受注者側の遅延と未合意変更を防ぐため、CTSはステークホルダー管理簿の作成と多面的なコミュニケーション手段による進捗管理を導入しました。
これにより、プロジェクトの各段階での意思決定プロセスが明確化され、関係者間の合意形成がスムーズに行われるようになりました。結果として、予算約10億円の大規模プロジェクトを計画通りに完遂することができました。
定義・目的: プロジェクトマネージャー(PM)の業務負荷を軽減し、プロジェクト管理全体の見える化と効率化を実現するサービスです。
対象顧客層: 複数プロジェクトを同時に運営している大企業や、プロジェクト管理体制の強化を図りたい企業、IT導入や業務改善を推進する組織が対象となります。
提供価値:
今回のプロジェクトでは、CTSのPMOサービスが持つ 「CTS標準に基づく体系的な管理手法」 と 「徹底的な情報整理」 の2つの強みが最大限に活用されました。これにより、60ヶ月という長期間にわたる複雑な刷新プロジェクトを、予算内かつ計画通りに完遂することができました。
CTSは今後も、大規模システム刷新や複雑なプロジェクトにおいて、PMOサービスを通じた確実なプロジェクト遂行支援を提供してまいります。
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