IFAのシステム統合でコスト削減──3ヶ月でグランドデザイン策定

BEFORE

  • 顧客情報が分散・未同期の複数システムに散在
  • 異なるベンダー間でのシステム連携によりコストと納期が膨張
  • 内製化の可否判断材料が不足し、経営判断が困難

AFTER

  • データ主管・機能配置を一枚図で可視化し、連携コストを最小化
  • 将来の会社規模拡張に対応する拡張性設計を実現
  • 内製化計画書により数値に基づいた経営判断が可能に

顧客プロフィールとプロジェクト背景

顧客企業概要: 売上2,760億円、従業員数2,680名の大手IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)企業。サービス開始から2年4ヶ月で預かり資産500億円を突破する急成長企業。

同社は急速な事業拡大に伴い、複数のシステムベンダーから導入したシステム間でのデータ連携が複雑化していました。顧客情報が各システムに分散し、データの同期が取れていない状態が続いており、新たなシステム連携を行うたびにコストと開発期間が予想を上回る状況でした。

特に課題となっていたのは、異なるベンダーが開発したシステム間での情報連携です。各ベンダーが独自の仕様でシステムを構築していたため、データ形式の変換や連携インターフェースの開発に多大な工数が必要となり、プロジェクトの度にコストが膨張していました。

さらに、将来的な内製開発への移行を検討していましたが、「費用・時間・リスク」が不透明で、経営陣が意思決定を行うための材料が不足している状況でした。

CTSの選定理由

同社がCTSを選定した主な理由は、システム全体像の設計から内製化可能性の検証まで、一貫したコンサルティングサービスを提供できる点でした。特に、BCG(ボストンコンサルティンググループ)出身のコンサルタントによる戦略的視点と、大手金融機関でのシステム開発実績を持つPMの技術的知見を組み合わせたアプローチに期待を寄せました。

また、CTSが提供するPoCサービスにより、内製化の実現可能性を定量的に評価できる点も決め手となりました。感覚的な判断ではなく、具体的な数値と計画に基づいた経営判断を行いたいという同社のニーズに合致していました。

プロジェクト実行フェーズ

現状分析と課題整理

プロジェクト開始から最初の4週間は、現状システムの詳細分析と課題の体系的な整理に充てられました。CTSのコンサルタント1名が常駐し、各部門の業務担当者へのヒアリングを実施。顧客情報の流れ、各システムの役割、現在の連携方式を詳細に把握しました。

この段階で明らかになったのは、単純なシステム統合では解決できない根本的な課題でした。データの定義が各システムで異なり、同じ顧客情報でも複数の形式で管理されていることが判明。これが連携コスト膨張の主要因であることが確認されました。

グランドデザインの策定

次の4週間では、将来の会社規模拡張に対応するシステム全体像(グランドデザイン)の策定を行いました。データの主管システムを明確に定義し、各機能の最適配置、効率的な連携方式を一枚図で可視化。この設計により、今後のシステム拡張時の連携コストを最小化する道筋を明確にしました。

特に重要だったのは、経営層を含む全レイヤーでの合意形成プロセスです。計8回のセッションを開催し、ドラフト資料を段階的にレビュー。資料による説明と口頭での補足を併用することで、IT戦略が属人的になることを防ぎ、ステークホルダー間の温度差を解消しました。

内製化PoC実施と判断材料の提供

最終4週間では、内製化の実現可能性を検証するPoCを実施しました。業務と機能を詳細に洗い出し、内製開発に必要な機能一覧、体制案、概算費用、スケジュール、想定リスクをまとめた「内製化計画書」を作成。これにより、経営陣が数値に基づいて内製化の可否を判断できる材料を提供しました。

プロジェクト実績:
期間:3ヶ月
費用:150万円
体制:コンサルタント1名
成果:システムグランドデザイン策定、内製化計画書作成、全社合意形成完了

CTSのPMOサービス - プロジェクト管理の見える化と効率化を実現

今回のプロジェクトで活用されたのは、CTSの中核サービスであるPMOサービスです。PMOとは、プロジェクトマネージャー(PM)の業務負荷を軽減し、プロジェクト管理全体の見える化と効率化を実現するサービスです。

CTSのPMOサービスは、複数プロジェクトを同時に運営している大企業や、プロジェクト管理体制の強化を図りたい企業を対象としています。特に、IT導入や業務改善を推進する組織、部門単位での管理が必要な企業に最適です。

本プロジェクトでは、PMOサービスの核となる「プロジェクトの透明性向上」と「早期問題把握・解決」の価値を実感していただきました。8回にわたるセッションでは、進捗状況を可視化し、経営層から現場担当者まで全員が同じ情報を共有。標準化された管理プロセスにより、プロジェクト成功率の向上に寄与しました。

CTSのPMOサービスは100万円/人月から提供しており、プロジェクトの規模や期間に応じて柔軟に対応いたします。経験豊富なPMが、プロジェクトの混乱や属人化リスクを軽減し、計画通りの進捗と成果実現を強力にサポートします。システム統合やDX推進プロジェクトでお悩みの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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